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“タスカジさん”になるための条件とは—「タスカジ流 副業で家事をプロスキルにする」シェアフェス2022イベントレポート(前編)

2022年11月23日(祝・水)、一般社団法人シェアリングエコノミー協会の主催イベント「シェアフェス2022」が、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムとオンラインでの同時実施にて開催されました。

「シェアフェス」のテーマは、サステナブルな働き方・副業の形や、みんなでシェアする働き方・暮らし方を学ぶこと。

タスカジからは、タスカジ代表の和田と、副業としてタスカジさん(※1)の活動をされているお二人、ともさんゆみ先生が登壇し、副業として家事代行業を行ってきた中でのリアルな体験談や、その魅力を語ってもらいました。
(※1:タスカジさん=タスカジに登録ハウスキーパーの呼称)

そのイベントの様子を公開します(前編/全2回、後編はこちら)。

モデレーター:和田 幸子 株式会社タスカジ 代表取締役
登壇者:ともさん 料理のタスカジさん(本業はフルタイムのオフィスワーク)
登壇者:ゆみ先生 整理収納のタスカジさん(他サービス業との兼業)

※記載の内容は、イベント当日の2022年11月23日当時のものです。イベント時点から一部変更になっている情報もありますので、ご了承ください。

タスカジ代表・和田(以下、和田):ではこれから、家事代行マッチングプラットフォームのタスカジで、家事を「副業でやること」で仕事としてのプロスキルに伸ばされたお二人に、楽しみながら自分の夢を実現するというお話を伺いたいと思います。

今日ご登壇いただく現役のタスカジさん、ともさんゆみ先生です。お二人はタスカジのニックネームでのご登壇です。

「安心・安全」を実現するマッチングプラットフォーム「タスカジ」

最初に、タスカジのサービスを簡単にご紹介します。

タスカジは家事の仕事をしたい個人と、家事の仕事をお願いしたい個人が出会って取引することができるサービスです。自分の空き時間を登録しておくと、その時間を家事の仕事をしてほしい人に直接売ることができる、そういう場所を我々が運営しています。2014年の7月にサービスインして、現在、関東と関西で展開しています(※1)。(※1:2022年11月現在、2023年1月より福岡市でのサービスも開始)

家事代行サービスというのは、皆さん聞いたことがあると思います。タスカジが通常の家事代行サービスと少し異なるのは、いわゆる「シェアリングサービス」「マッチングサービス」であることです。

タスカジの場合はマッチングなので、登録している皆さんを「タスカジさん」と呼んでいるのですが、「タスカジさん」は皆さん個人事業主・フリーランスとして活動されています。仕事の受注方法は、タスカジのプラットフォーム内でプロフィールを公開して、そこからどんどん依頼が入ってくる仕組みになっています。インターネットで手軽に知り合えるというのは非常に便利な一方で、知り合った人が家の中に入るというサービスですので、安心安全が非常に大切になってきます。

ハウスキーパー・家事代行スタッフになる

我々は、シェアリングエコノミー協会で幹事(※2)もやっておりまして、国と一緒にこういった安心安全の取り組みという制度設計も含め、ずっと継続してやってきているのですが、タスカジの中でも「安心安全の取り組み」や、「(ユーザー間の相互モニタリングとなる)信頼データベース」というものでルール作りをするなど、さまざまな取り組みをずっと行ってきました。
(※2:2022年11月時点、現在は理事)

近年、家事代行サービスやベビーシッターサービスなど、さまざまなものがマッチングプラットフォームで利用できるようになってきて、ものすごく利用が拡大したんですが、安心安全面については、ちらほら課題が出てきています。

タスカジでも、安心安全のための禁止事項がわかりやすく書かれたガイドラインを制定して、皆さんにご案内しています。こういった形で、どんどんルールやガイドラインを作ったり、仕組みを変えていくことで、より安心して発展していけるような仕組み作りにずっと取り組んでいます。

では、具体的にどんな仕事ができるかというと、幅広く8項目あります。この中でも、掃除と(料理)作り置き、それから整理収納が、一番人気の業務になっています。

今日は、料理と、整理収納をやってくださっているお二人にお話を伺いたいと思います。

自分の「好き」「得意」を活かすと、ものすごく高いパフォーマンスを発揮できる

タスカジさんは、どういう人がやっているのかというと、年齢でいうと20代から50代まで満遍なく登録していて、実は14%ぐらいが海外出身の方、残りの86%が日本出身の方です。また栄養士や調理師の資格を持っている方もいれば、主婦業をずっとやっていて家事が得意という方もいらっしゃいます。

(補足資料)

働き方としては皆さんフリーランスですが、自分自身の得意を売りにできるところがタスカジの特徴です。あと、働く日時やエリアを自分で決められる、時給が高いところも特徴的です。

自分の「好き」「得意」なところを活かすと、ものすごく高いパフォーマンスを皆さん発揮することができて、創造性を求められるようなお仕事をされている方がたくさんいらっしゃいます。

テレビ番組で人気の家政婦さんにも、もともとタスカジさんとしてクリエイティビティを発揮して、どんどん有名になっていった方もいます。そういう圧倒的な成長を遂げることができる場所になっています。

タスカジさんとして働きたいけど、どのくらいの家事スキルが必要なの?というご質問をよくいただきますが、まず始めるときには、一般的な家事レベルがあれば大丈夫です。その中で、たくさん成長していく仕組みが整っています。ただ、約束や時間を厳守できる、相手目線のコミュニケーションができるというのは、どうしてもサービス業なので求められますし、そうしたことがきちんとできる方であれば、皆さん応募いただくことができます。

また、約8割の方が、実は家事代行業未経験からスタートしています。このような仕事はあまり身近にないと思いますが、家事代行の仕事が未経験の方でもすぐにスタートできるようなお仕事になっています。

今日は副業しているお二人に参加していただいていますが、実は68%が副業をしている方です。

今日は、実際に副業としてタスカジの仕事をしているお二人に、具体的にどんなことを、どのような感じで仕事しているのかを伺っていきたいと思います。

ハウスキーパー・家事代行スタッフになる

後編へ続く

監修者 at 株式会社タスカジ | Website | + posts

株式会社タスカジの代表取締役。国内大手ITベンダーに入社。その後MBA(経営学修士)を取得。2013年に共働きの家庭における新しいライフスタイルを実現するため、起業。2014年に家事代行マッチングサービス「タスカジ」を開始し、2017年に日経BP社 日経DUAL「家事代行サービス企業ランキング」1位、「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018働き方改革サポート賞」を獲得。
多くの人が自分らしく生きる時間を増やせる社会を実現するため、一般家庭でも気軽に質の高い家事代行を利用できる仕組みを作るという想いで「タスカジ」を立ち上げた。

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