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[第2回]新しい家事文化を生み出しながら成長できるプラットフォームへ

タスカジ代表・和田が、タスカジのこれまでと、まさに今みなさんと取り組んでいることについてお話する連載の第2回目です。今回は、改めてタスカジ社のビジョン、それに基づくミッションをご紹介します。

選択肢がないと、追い詰められてしまう

わずか数年ではあるものの、私たちが「タスカジ」を提供し始めたころと今とでは、たとえば共働きの割合も相当高まりましたし、ごく一般の人が家事代行サービスを利用するのも当たり前になりました。タスカジの依頼者さん、またタスカジさんの人数も増え、サービスの名称や内容が世の中に受け入れられていく実感も出てきました。2017年11月には、日経BP社および日経DUAL「家事代行サービス企業ランキング」にて、1位をいただいたりもしました。

よく、テレビ番組や書籍などで見かけてくださっていると思いますが、こうしたメディアに家事の“スゴ技”を持つ「伝説の家政婦」「予約の取れないカリスマ家政婦」などのタスカジさんが登場するようになったのも、このあたりからです。その技は本当にクリエイティブですばらしいので、メディアに積極的にPRしていました。

タスカジの書籍(一部)、2021年12月現在は全部で16冊出ている

最近は、依頼者さんが急激に増えているので、タスカジさんになっていただける方、家事のすばらしい知見をお持ちの方ともっと出会えるよう、力を入れているところです。

私たちのサービスの特性上、タスカジ社が向き合っている方々は大きく2種類いらっしゃいます。ひとつは、利用者の方々。そしてもうひとつは、タスカジさんです。双方にいつも真摯に向き合い、私たちが目指す世界を一緒につくっていただくために、とても大事にしているのが、会社のビジョンとミッションです。
ビジョンとは、会社が目指すことや存在意義を。またミッションとは、それに基づいた使命や成すべきことを表しています。タスカジ社のビジョンは、「自由な選択で、自分らしく生きることができる世界をめざす。」としています。これは前回お話しした、私の経験に根差しているところが大きいです。

家事は苦手、子どもは生まれたばかり、そして仕事復帰が目前に迫っている。そんな状況で、私には幸運にも「人に頼る」「家の中のことを手伝ってもらう」という選択肢をとることができました。その道筋をつけるのは大変ではありましたが、もしも何も選択肢がなかったら、仕事も家庭もどちらもうまく進められず、追い詰められていたでしょう。

特に、家の中で家事や育児を担う女性にとって、自分が頑張る以外の選択肢がない状況は、とてもつらいものだと思います。少なくとも、家事代行サービスが一般的になり、またタスカジというサービスを「頼もうと思えば頼める」と知っていただくだけでも、気持ちがラクになる人が確実にいらっしゃる。この数年、たくさんの依頼者さんに接して、そんなことを実感してきました。

同時にタスカジさんに対しても、これまでは家の中で発揮していた家事のスキル、家事の知見を外で活かしていただけば、ご自身の人生の新しい一歩を踏み出すことにつながります。タスカジにかかわる皆さん、もちろん私もスタッフも含めて、自由な選択で自分らしく生きることができる世界をつくりたいという思いを、タスカジ社のビジョンに込めています。

「あたらしい家事文化をつくる」というミッション

ミッションには「あたらしい家事文化をつくる ~制約からの解放をめざして~」という言葉を挙げています。サービスを開始したときから、こうした思いは持っていたのですが、なかなか言葉にできていませんでした。2020年、コロナ禍の影響で依頼者さんのより多様な要望を聞くことになったタイミングで、しっかりと言語化しようと考えたのです。スタッフとともに1カ月半ほど議論して整理し、年末に発表しました。

「家事文化」という言葉は耳慣れないかもしれませんが、家事に関して、新しいスタンダードをつくりたいと思ってここまで事業を続けてきました。言い方を替えると、「女性ばかりが抱え込まなくていい」「家族以外の人にサポートしてもらっていい」という考えが当たり前になるように、ということです。

そして、ミッションをブレイクダウンした形で2つ、すべきことを言語化しています。ひとつは、前回も少し触れた「核家族から拡大家族へ」。対価を払ってサービスを受ける・提供する、という関係性ではなく、タスカジさんを家事のパートナーとして捉えることで、家事の見方や精神的な負担は大きく変わります。家庭のことを家族だけで抱え込まないで、家族の形を再定義することを提案しています。

もうひとつは、「『家事の知見』を社会に還元する」こと。今、全国で2600人ものタスカジさんが活躍してくださっている中で、みなさんの家事の知見がどれだけクリエイティブで価値あるものかを日々実感しています。このすばらしさをもっと広げるために、誰でも受けられる独自の認定資格「家事クリエイター(1級・2級)」の運営を通して、家事のおもしろさや奥深さの普及にも努めています。

最近では、さまざまな業界の企業の方、また自治体の方から、タスカジ社との共同プロジェクトのお声掛けを多くいただいています。これも、タスカジさんを通してタスカジ社に「家事の知見」が蓄積しているからです。1社だけでなく、複数社でも、この知見を社会に還元していければと考えています。


監修者 at 株式会社タスカジ | Website | + posts

株式会社タスカジの代表取締役。国内大手ITベンダーに入社。その後MBA(経営学修士)を取得。2013年に共働きの家庭における新しいライフスタイルを実現するため、起業。2014年に家事代行マッチングサービス「タスカジ」を開始し、2017年に日経BP社 日経DUAL「家事代行サービス企業ランキング」1位、「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018働き方改革サポート賞」を獲得。
多くの人が自分らしく生きる時間を増やせる社会を実現するため、一般家庭でも気軽に質の高い家事代行を利用できる仕組みを作るという想いで「タスカジ」を立ち上げた。

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