花粉シーズンには、普段着ている衣類にも多量の花粉がついてしまいます。今回は、衣類の着用中や洗濯物として干している間についてしまう花粉を減らす方法についてご紹介します。洗濯物を外で干す場合にも、花粉の付着を減らせる方法があるので、ぜひ参考にしてみてください。
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衣類に花粉がつきやすい理由
なぜ衣類には花粉がつきやすいのでしょうか。その理由をご紹介します。
・静電気
衣類に摩擦が起きた際に発生する静電気には、花粉を吸い寄せる働きがあります。
特にポリエステルやウールなどの素材は静電気が発生しやすく、外干しをすると短時間でも他の素材より多くの花粉を吸い寄せてしまうため、注意しましょう。
・繊維の凹凸
繊維の凹凸も衣類に花粉がつきやすい理由の一つです。
たとえば、ウールやコーデュロイなどは表面の凹凸が大きく、花粉が入り込みやすい構造になっています。
一度繊維の凹凸に花粉が入り込むと落としにくいので、なるべく部屋干しにするとよいでしょう。
衣類への花粉の付着を減らすには
ここでは、衣類への花粉の付着を減らす方法を3つご紹介します。
・柔軟剤を使用する
先ほど静電気には花粉を吸い寄せる働きがあることをお伝えしましたが、柔軟剤には静電気の発生を抑える作用があります。
理由は、柔軟剤に含まれる界面活性剤が衣類の表面を滑らかに整えてくれるため、繊維同士の摩擦が起こりにくくなるからです。摩擦が起きにくくなることで、結果として静電気による花粉の付着を軽減できます。
普段は柔軟剤を「衣類をふんわりさせるために使う」人が多いかと思いますが、花粉シーズンには花粉対策としても役立てられるでしょう。
洗濯機で洗えないものの場合は、手洗いをした後に少量の柔軟剤に浸すだけでも同じような効果が得られます。
・花粉防止スプレーを使用する
花粉防止スプレーも洗濯物への花粉の付着を減らすことができます。
微粒子が繊維の隙間を埋めるため、洗濯物にスプレーするだけで花粉がつきにくく、ついても落としやすくなるのです。また、洗濯できない布製品の花粉対策をしたいときにも活用できます。
・室内干しをする
どれだけ対策をしても、外干しではどうしても花粉が洗濯物についてしまうため、花粉シーズンは室内干しにする方がよいでしょう。
外干しの場合、空気が乾燥していて風のある日や、晴れて暖かい日は花粉の飛散量が増加する傾向にあります。
花粉シーズンに外干しをするときの注意点
花粉シーズンでも、大きな洗濯物などは「外干しがしたい」と思うこともあるでしょう。
ここでは、花粉シーズンに外干しをするときの注意点をお伝えします。
・花粉の飛散が少ない日に干す
曇りの日や風が弱く気温の低い日は花粉の飛散が少ないので、洗濯物の外干しはこのような日にするとよいでしょう。
反対に、気温が高くて湿度の低い日や、風の強い日は花粉がつきやすいと言えます。普段なら洗濯物が早く乾く条件ですが、花粉の付着を避けたい場合は注意しましょう。
・早朝から干し始める
洗濯物は早朝から干し始めましょう。
なぜなら、花粉は1日の中でも11~14時頃が飛散のピークとされていることと、乾いている衣類よりも濡れている衣類に、より多く付着するからです。
一般的に、11~14時頃は洗濯物がよく乾く時間帯ですが、花粉シーズンは避けたほうがよいでしょう。
洗濯物を早朝から干し始めれば11時頃にはある程度乾いているため、洗濯物に大量の花粉が付着する事態は避けられます。
なお、夜の外干しは洗濯物が乾きにくいことや、防犯上の問題もあるため、あまりおすすめしません。
・乾いたらすぐ取り込む
外干しの時間が長くなるほど付着する花粉の量も増えてしまうので、洗濯物が乾いたらすぐに取り込みましょう。
ただし、仕事などで日中家に居ない方は、花粉の飛散ピークを過ぎた夜に取り込むのがおすすめです。
・花粉を落としてから取り込む
乾いた洗濯物を取り込む際には、洗濯物を1枚ずつ手で払って付着した花粉を落としましょう。
さっと払うだけでも洗濯物に残る花粉を約半分にまで減らすことができると言われています。クッションや布団など厚みのあるものの場合は、表面を払うだけでなく、掃除機をかけて花粉を吸い取りましょう。
・洗濯物カバーを使用する
花粉シーズンの洗濯物の外干しには「ランドリーコート」などの洗濯物カバーを使用するのもおすすめです。
なかでも、花粉の付着を防ぐには、細かい網目状のカバーで洗濯物をすっぽり覆うことのできる袋タイプがよいでしょう。花粉だけでなく、黄砂や紫外線からも洗濯物を守ってくれます。
ただし、風が強い日はカバーがめくれて効果がなくなってしまう点には注意してください。
まとめ
花粉シーズンに洗濯物を外干しする際には、花粉の飛散が少ない早朝から干し始める、洗濯物カバーを使用するといった工夫が必要です。もし、花粉対策とはいえ「部屋干しが続いてすっきりしない」という場合は、家事代行サービスなどのプロに洗濯を依頼するのも一つの方法でしょう。事前に花粉症についてご相談いただくと、最適な方法で洗濯を行なってくれるでしょう。
株式会社タスカジの代表取締役。国内大手ITベンダーに入社。その後MBA(経営学修士)を取得。2013年に共働きの家庭における新しいライフスタイルを実現するため、起業。2014年に家事代行マッチングサービス「タスカジ」を開始し、2017年に日経BP社 日経DUAL「家事代行サービス企業ランキング」1位、「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018働き方改革サポート賞」を獲得。
多くの人が自分らしく生きる時間を増やせる社会を実現するため、一般家庭でも気軽に質の高い家事代行を利用できる仕組みを作るという想いで「タスカジ」を立ち上げた。