SDGsの取り組みが注目されている昨今、簡単にできることなら取り組みたいと考えている人も多いのではないでしょうか。でも具体的にどのようなことをすればよいわからない…そんな方も多いようです。
実は、普段から日常的に行っている買いものでも、選ぶ商品を変えるだけで簡単にSDGsに取り組めることもあります。今回はSDGsに取り組める簡単な方法として買いもののポイントをご紹介します。今後、買いものをする際は少し意識してみるとよいかもしれません。
買いものでSDGs〜商品選びのポイント〜
・なるべくプラスチック製品を選ばない
プラスチックは加工がしやすく軽くて丈夫であることから、さまざまな製品に活用されています。とても便利な素材ですが、捨てた後自然に分解されないことから、特に海洋汚染の一因として大きな問題となっていますね。
最近は、食品などの容器や包装にプラスチック以外のものを使う企業も増えているので、消費者がそういったものを選ぶことでプラスチックゴミを減らすことができます。
・地産地消を心がける
自分の住む地域の食材を購入し消費することは、地域活性化とともに環境保全にもつながります。地元で採れた農産物や水産物を、その地域で消費することは自然を守るためにも大切なことであり、無駄な輸送が減ることでCO2削減に大きく貢献するのです。
また現在は、太陽光発電などのクリーンエネルギーを地産地消することを目指す取り組みも進んでいます。
・支援につながる商品を選ぶ
人権を守り、すべての人の暮らしを守ることもSDGsの活動の一つです。
障害をもつ人たちが作る商品や復興支援商品を購入したり、世界の貧困地域に住む人々のためにフェアトレード商品を購入したりといった行動が、支援につながります。
・認証ラベルがついた商品を選ぶ
持続可能な社会を目指すために役立つことが認められ、第三者機関の審査をクリアした商品にはさまざまな認証ラベルが付いています。
<エコマーク>
環境への負担が少なく、よりよい環境を保つために役立つ商品やサービスに付けられるラベルです。
<MSC認証>
海の環境や水産資源に配慮し、適切に管理された中で水揚げされた水産物であることを表すマークです。
<有機JAS>
JAS基準(日本農林規格)に合う農産物などに付けられるマークで、オーガニックや有機であることを示しています。
<FSC認証>
持続可能な森林の保護や利用を目的としたマークです。正しく管理された森林から伐採した木材を使って作られた製品であることを証明します。
<国際フェアトレード認証ラベル>
生産者の労働環境保護や農薬使用について、国際フェアトレード基準を満たしていることを示すラベルです。
<レインフォレスト・アライアンス>
森林保護や生産者の人権や生活の向上などが管理されていて、持続可能であることの基準をクリアして作られている製品に付けられる。
普段の買いものでSDGs〜マイバッグを持参しよう〜
海洋汚染の原因の一つとされているのが、ポイ捨てをされて海に流れていくプラスチック製の袋です。一つひとつは小さいものですが、数が増えると膨大なゴミとなり、海の環境を悪化させます。
また、捨てられて海に辿り着いた袋は、紫外線や波にさらされることで細かくなって、魚たちの体の中に入ります。その結果、その魚を食べる私たちの体の中にもプラスチックが溜まっていくのです。
お店でもらう袋の代わりにマイバッグを使うことはプラスチックゴミの削減につながる行動として、私たち個人でもできるSDGsの取り組みです。
まとめ
SDGsというと難しく感じてしまい、自分には関係がないと思ってしまいがちですが、実は毎日の買いものなど、身近なところから取り組むことができます。まずは、実生活において負担のない範囲でできることから一つずつ取り組んでみてはいかがでしょうか?
なお、17あるSDGsの目標の中には、「ジェンダー平等の実現」というものもあります。毎日の家事は女性に大きな負担がかかるケースが多く、ジェンダー間の不平等に悩まされている人は少なくありません。家事代行などを活用して家事の負担を減らすことは、SDGsの取り組みの一つとして有効と言えます。こちらもぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
株式会社タスカジの代表取締役。国内大手ITベンダーに入社。その後MBA(経営学修士)を取得。2013年に共働きの家庭における新しいライフスタイルを実現するため、起業。2014年に家事代行マッチングサービス「タスカジ」を開始し、2017年に日経BP社 日経DUAL「家事代行サービス企業ランキング」1位、「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018働き方改革サポート賞」を獲得。
多くの人が自分らしく生きる時間を増やせる社会を実現するため、一般家庭でも気軽に質の高い家事代行を利用できる仕組みを作るという想いで「タスカジ」を立ち上げた。