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家事代行でパートナーとの協力体制が強固に!心身の健康を守りながら仕事と子育てを両立するコツとは【タスカジユーザー×タスカジ代表対談】

3月8日は「国際女性デー」。アメリカで女性参政権を求める運動から始まったこの日は、現在世界中に広がり、女性の権利を語る日として祝われるようになりました。

女性がますます社会で活躍し、自分らしくキャリアを歩んでいくためにも、女性のワーク・ライフバランスを実現する「タスカジ」で家事代行を利用される方が増えています。

そこで本記事では、仕事も家事も子育ても頑張る女性に、ライフスタイルやキャリアについての考え方や「タスカジ」活用のポイントを伺います。

今回は、パートナーと協力して4人のお子さんを育てながら、3回の育休を経てお仕事を続けられている、タスカジユーザーの愛さんにお話を伺いました。

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4人の子どもを時短勤務しながら育てる多忙な毎日

和田:愛さんのお仕事とご家族構成について教えてください。

愛さん:メーカーで人事関係の事務職として働いています。所属はダイバーシティインクルージョンを推進する部署で、色々な人が働きやすい会社になるための取り組みを社内で進めたり、その活動を社外に広報したりするのが主な仕事です。子どもは4人で、一番上は小学生、その下が5歳、そして3歳の双子です。これまで育休は通算3回取得しました。

和田:3回の育休を経てお仕事でも活躍されている愛さんは、働く女性の1つのロールモデルだと思います。働き方について伺いたいのですが、小さいお子さんがいる中でお仕事の時間帯はどうしていますか。

愛さん:私は1人目の子どもの育休明けから7年ほど、ずっと時短で働いています。繁忙期は長く出る場合や、子どもが寝た夜に仕事をすることもたまにありますが、基本的には16時半頃には仕事を終えます。

和田:なるほど、時短勤務なんですね。16時半以降はどんなタイムスケジュールで過ごすことが多いですか。

愛さん:保育園に下の3人をお迎えに行って、帰宅したらお風呂と夕食、食器を洗いながら上の子の小学校の宿題を見ます。それから翌日の持ち物をチェックしたり、歯磨きさせたりして夜21時半くらいまでノンストップで動いている感じです。

和田:お子さんが4人いると、お仕事が終わっても本当に目まぐるしい一日ですよね。パートナーさんも育児には協力的ですか。

愛さん:はい。ほぼ毎日定時で帰って、協力しながら育児をしています。夫がごくたまに仕事が遅くなる日は、自治体のヘルパーさんに手伝ってもらっています。双子や三つ子など多胎児がいる家庭をワンオペで回すことは本当に難しいと思います。ヘルパーさんに子どもたちを見てもらえて本当に助かりました。

家事が回らないことが負担に…家事代行の利用で夫婦に訪れた気持ちの変化

和田:夕方以降で一番時間が取られる家事は夕食の用意だと思いますが、そこはどのように工夫していますか。

愛さん:食事はタスカジさんに隔週で作り置きをお願いしています。1週間はタスカジさんが作ってくれたご飯を温めて出して、タスカジさんが来ない週は夫が週末に作り置きしてくれたものを出します。平日に料理をしなくて済むのは本当にありがたいです。

和田:家事の分担や協力体制が素晴らしいご夫婦ですね!パートナーさんが定時で帰ってくるのは、1人目のお子さんの時からそうでしたか。

愛さん:いえ、1人目の育休明けは夫の仕事が忙しくて、私がワンオペの期間もありました。でも2人目以降は、夫も早く帰ってきてくれるようになりましたね。1番下の双子が生まれたときは育休を1年間とって、その後も定時で帰ってきてくれています。

和田:最初はワンオペだったということですが、途中からパートナーさんの協力体制が変わっていったきっかけは何だったんでしょうか。

愛さん:家事代行を外注すると決めたのが、結構大きな転換点だったかなと思います。その時は作り置きをお願いすることにしましたが、お金がかかるということで夫も私も最初は少し抵抗感がありました。でも2人目の育休明け、本当に家事が回らなくなってしまって。仕事から帰宅後に食事を作るのですが、夕食は20時半などの遅い時間になりがちでした。お腹を空かせた子どもには、夕食までの間にお菓子を食べさせる生活が続いていて、これはダメだと思ったんです。ですから、私の独断で「タスカジさんに作り置きをお願いすることにしたから」って夫に言いました。

和田:なるほど、家事代行がパートナーさんの意識を変えるきっかけになったと。家事代行が具体的にはどのようなきっかけとなったのですか? 

愛さん:はい。家事代行を利用し始めたことで、夫婦2人では回らないこともあるという共通認識が生まれた気がします。作り置きがあれば平日も上手く回せるとわかってきて、今では「タスカジさんが来ない日は俺が作る」と言って分担してくれています。外注して誰かにお願いすればこんなに楽になるし、夫婦げんかも減るし、メリットがたくさんあります。特に私たちは夫婦ともに祖父母を頼れない状況なので、誰かの力を借りる必要がありました。

和田:夫婦2人でこなそうと頑張っていた時期は、どんな悩みを抱えていましたか。

愛さん:私自身、あまりキャパシティが大きい方ではありません。まだ子どもが2人だった頃、周囲のママ友さんが仕事しながら2人の子をワンオペで育てているという話を聞きました。そのとき、子どもの人数も年齢差も同じくらいなのにうまく回せていない自分はダメだと思いました。「外注でお願いすることは負け」というか、やっぱり自分はダメなんだと認める気がして、最初は抵抗がありました。

和田:確かに、周囲で上手くやっているように見える人がいると落ち込みますよね。でも、そこを乗り越えて「タスカジ」の利用を始めたのは、何か理由があったんですか。

愛さん:育休中に知り合った、3人の子を持ちながら働いているママ友さんが「タスカジさんに作り置きをお願いして、こんなの作ってもらったんだ」と写真を見せてくれたことです。その方はシッターさんも上手に活用されていて、いい具合に子育てに力が入っていない姿や、お子さんが3人いる中で家庭もちゃんと回っているのが素敵だなと思いました。それで私も真似したいと思って「タスカジ」に依頼しました。

キャリアを追いかけたい気持ちが強くなって頑張りすぎても、周囲の人が優しくフォローしてくれる

和田:仕事と子育てを両立するうえで、家庭内ではパートナーさんと一緒に頑張っているそうですが、職場での仕事と子育ての両立で壁に当たった経験はありますか。

愛さん:子育てにとても理解がある職場で、適度に仕事を任せてくれる環境があると思います。急に休まなければいけない時もフォローしてくれますし、かといって子育て中だからと変に遠慮して「これもできないよね」みたいな感じもなく、とても良い距離感で見守ってくれていると感じます。

和田:とても素敵な上司や同僚に恵まれていらっしゃるんですね。一方で、育休から復帰して仕事に慣れると「もっと頑張りたい」という気持ちも出てくると思いますが、そのあたりについてはいかがですか。

愛さん:確かに、慣れてくるともうちょっとチャレンジしたい気持ちが出てきますね。私自身も「もっとできます、やりたいんです」と言ったことがあります。ただ、そういうときって、私の場合は大体できないんですよ。キャリアを追求するとやりすぎてしまう一方で、もっとできるのにという気持ちは日々自分の中で葛藤はあって、難しい課題ですね。ただ、健康を害するほど働くとすべてが台無しです。その加減が自分では見えなくなる時があるので、会社で周りの人が客観的に見て優しく諭してくれるのはありがたいですね。

和田:愛さんの頑張りすぎてしまう性格まで理解してくれているんですね。「もっとできると思ってやってみたら、できなかった」というときは、どんな感じで周囲の方が助けてくれましたか。

愛さん:さりげなく他の人に仕事を分けてくれました。勤務の時間やメールの返信などもよく見てくれていて、「最近どう?」って声掛けをしてくれます。なんか忙しそうだねと言ってくれるなど、とても気遣いがある職場には感謝しています。そうやって声をかけてもらったとき、「ちょっとしんどいです」って言えることもあれば、なかなか言えずに無理してしまう場合もありますけど(笑)そう言ってもらったってことは、やっぱり言ってもらうだけの何かが自分にあるということなので、そこは信頼するようにしています。

和田:周りの人や声をかけてくれる人を信頼して無理せず本音を伝えるって、とても大切なことですね。

3回の育休復帰を経験して学んだ「復帰時に大切にしているマインドと持続可能な働き方」

和田:愛さんはこれまで通算3回、育休から復帰されているそうですね。復帰するタイミングに気をつけていることや、愛さんなりのノウハウはありますか。

愛さん:「復帰1年目は上手くいかない」と思っておくのが大事だと思います。これは私自身も2回目・3回目の時に気をつけました。思い通りにいかないことはとても多いし、体力的にきついし、家庭内を含め色々なことが回らないのが復帰1年目です。だから、「ただ日々を過ごすだけで素晴らしい、とにかく退職しなかったら合格」と思って復帰しました。

和田:会社を辞めないで続けることを目標にするのは、すごく勇気づけられる方が多いんじゃないかと思います。1年目にうまくいかないこととして、どんなことが起きがちですか。

愛さん:家庭内では、仕事でいっぱいいっぱいになって余裕をなくす、そしてイライラしてしまって、夫婦喧嘩が増えることです。それから仕事だと、周りの声が聞こえなくなります。「最近どう?」とか「なにか手伝うことある?」と優しく言ってくれたことを突っぱねてしまうこともあります。最近はそういうモードに入っていることに自分で気づけるようになって、「ちょっと余裕がないから気をつけなきゃ」って意識するようになりました。

和田:育休明けって、これから仕事を頑張ろう!とやる気満々なのに、子どもが体調を崩して上手くいかないのもあるあるですよね。お子さんの病気で急に休まないといけない場合の仕事の進め方は、どのように工夫されていますか。

愛さん:1人目の時は「病児保育に預けるのはかわいそう、それは親としてダメだ」と思っていましたが、2人目からは病児保育も利用するようになりました。それでも少なからず葛藤はあるので、保育園から呼び出しが来た日とその翌日は自宅で過ごし、さらに次の日になっても体調が回復しない場合に病児保育を使う、というルールを自分の中で決めています。

和田:なるほど!最後の砦として病児保育を確保するという考え方なんですね。

愛さん:はい。保育園に呼び出された段階で2日後の病児保育に問い合わせれば、たいていは予約できます。最初から病児保育ではなく、夫婦で分担しつつ、どうしてもの場合だけ使うと決めたことで、すごく気持ちが楽になりました。さらに、初日と2日目は夫婦でバトンタッチして休むようにしています。そうすれば仕事を2日間空けなくて済みますし、「今日は休むけど、明日は行きます」って言えるので心理的負担も軽くなります。子どもの病気のときにどう対応するかという問題は、かなり悩みを抱える人が多いと思います。もう少し社会で認知度が上がってほしいし、本当に大きな壁ですよね。

和田:夫婦で病欠を分担できると、負荷はだいぶ減りますよね。1日だけ休むのならスケジュール調整もしやすいです。我が家の場合は、私と夫で午前・午後で分けて休んでいました。そうすると毎日仕事に行けるので、半日だけの調整で済みます。愛さんは、普段からなるべく同僚の方に仕事の情報を共有しておくとか、データを共有フォルダに入れるなど工夫していますか。

愛さん:そうですね、普段の会話で家庭の状況を話すことは結構意識しています。例えば、「最近保育園で風邪が流行ってるらしくて…」とか、「子どもが朝のんびりしてて準備が進まずにイライラしちゃった」とか、そういう情報を聞かれてもいないのに話します。それによってこちらの状況を少しでもわかってもらう努力をしています。

まずは自分の健康第一!母の心と体が元気なら、家族も輝く

和田:「タスカジ」は、「家の中から世界を変える。」をミッションに掲げて活動しています。家族やご自身のパワーの源となる家が幸せなスペースになるために、愛さんが心がけていることがあれば教えてください。

愛さん:自分の身体も心も健康に気をつけることを一番大切にしています。良い母でいたい気持ちとか、良い妻として家のことを自分でやりたい想いと、自分の健康とはきちんと天秤にかけてシビアに比較した方がいいと思うんです。本当に体力的に動けなくなってしまったり、精神的にまいってしまって退職を余儀なくされたということと、自分がこんな母親でありたいとか、母親として必ずこれを全部やりたいっていうことを天秤にかけたときに、自分が母親として、働く女性として必ずやり遂げたいことも大事ですが、やはり健康を害することと比べると重要さは全然違うと思います。 

和田:「自分の健康と、実現したい姿はシビアに比較した方がいい」という言葉はとても重いですね。女性は子どもを生むことを通して家庭内のケア責任が偏りがちになり、自分のことは後回しにしてしまいがちです。ちゃんと自分の健康を優先するのはやっぱり大事ですね。

愛さん:私は「仕事を辞めずに続けること」を目標にしていますが、4人の子どもを抱え精一杯な毎日の中で、今は低空飛行でも、続けることが後続世代へのバトンになると思っています。外注できることはお願いして、将来の健康への投資だと思ってお金をかける。そう割り切れたのが私にとってすごく良い出来事でしたし、自分の心と体を健康に保って輝くこと、そして家族を大切にすることにもつながっていると感じます。

和田:将来的に、今の低空飛行とおっしゃっているところから「アクセルを踏みかえる」といったタイミングが来ることも考えてらっしゃいますか?

愛さん:それはすごく考えています。具体的に言いますと、時短勤務からフルタイム勤務への移行になりますが、誰もがこのタイミングでと一概に言えることではないので、今後子どもの成長や状況を見ながら、見極めていきたいと思っています。これから5〜6年が、今後を見据えてきちんと考えていく時期だと思っています。

和田:最後に、この記事を読んで下さる読者の方にメッセージをお願いします。

愛さん:家族のためにも、まずは自分が身体も心も健康であることがとても大切だと思っています。たとえ心理的なハードルがあったとしても、本当に困った時は周りの目を気にせず外注する。「自分のために外部へお願いする」という選択肢を取ることは、自分に対しても家族に対しても、とても大事にした方が良いことではないかと思っています。このことを一番にお伝えしたいです。

和田:「良い母でいたい気持ちと自分の健康は、きちんと天秤にかけてシビアに比較した方がいい」という言葉は、私も胸に刺さりました。1人でも多くの皆さんに届いてほしい重要なメッセージです。私も子どもがいますが、仕事をしながら4人のお子さんを育てるのは、本当に大変な場面も多いと思います。愛さんの経験や思いは、同じようなことを感じてらっしゃる方の肩の荷を軽くしてくれると思います。今日は本当にありがとうございました。

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監修者 at 株式会社タスカジ | Website | + posts

株式会社タスカジの代表取締役。国内大手ITベンダーに入社。その後MBA(経営学修士)を取得。2013年に共働きの家庭における新しいライフスタイルを実現するため、起業。2014年に家事代行マッチングサービス「タスカジ」を開始し、2017年に日経BP社 日経DUAL「家事代行サービス企業ランキング」1位、「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018働き方改革サポート賞」を獲得。
多くの人が自分らしく生きる時間を増やせる社会を実現するため、一般家庭でも気軽に質の高い家事代行を利用できる仕組みを作るという想いで「タスカジ」を立ち上げた。

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