タスカジアンバサダーとは、家事のプロフェッショナルとして、家事がクリエイティブであることを自ら体現し、“タスカジさん”という働き方を、世の中に発信する役割を担うタスカジさんです。 では、どんな方がいるの!?ということで、アンバサダーの皆さんをシリーズで紹介していきます。今回は、料理・作り置き部門のアンバサダーである【おりとさん】にお話を聞きました。
■どんなキッカケでタスカジさんになりましたか?
私は友人の勧めでタスカジさんを始めました。と言うのも、普段、私がささっとごはんを作ったり、手際よく家事をしている姿を見て、その友人がタスカジさんのような仕事が向いてそう!と教えてくれたんです。
当時、私は千葉県内で産褥期のママヘルプをしていました。でも、このママヘルプは利用したい側の基準が厳しく、自分がお手伝いしたいと思っているサービスを必要とされている方の元へなかなか届けられないことに悶々としていました。
そんな折、タスカジを知ったので、「利用者さん側に制約の少ない、自由度が高いこんな仕事ってあるんだ!」と驚き、2017年の秋に登録をしました。
ごはんを作るついでに掃除、または掃除している間にごはんを作る、そんな風にすべての家事を任せてもらえる、そんな依頼が私にとって理想です。先日お受けした新規の依頼者様も、掃除もしてごはんも作ってくれる人を探していたとおっしゃっていました。
慣れない育児に疲労し、部屋も片付けられず、ごはんを作る余裕もないようなお宅で仕事をすることで、依頼者様の生活が回っていく……そんなお手伝いができるのが何より嬉しいです。
■タスカジさんをしていて良かったと思うことはなんですか?
タスカジでのデビューをして間もない頃から現在に至るまで、定期でお伺いしているお宅があるのですが、赤ちゃんが誕生した直後から接し続け、離乳食を作るお手伝いを兄妹そろってできたことが、これまでの一番のエピソードですね。初めて訪問したときには、お兄ちゃんのほうもお腹の中にいたというのに、今は妹もいて……。
2週に一度の頻度でお伺いしますが、2週間という短い期間でさえ、目に見える変化があったりして、子供の成長は驚くばかりです。こうした成長を身近で見ることができることも、私にとって幸せなことです。
『産後に頼りにできる身近な他人』って、ものすごく大事な存在だと思うんですよね。お金という対価を支払うことで、気楽に頼れる存在ができることは、ママにとって大きな精神的な支えにもなると思います。特に、産褥期のママにタスカジ利用を勧めたいですね。産褥期の過ごし方で、更年期が変わるとも言われていますから……。少なくとも、産後8週間は誰かに頼ってでも、赤ちゃんと同じリズムで過ごしてほしいと思っています。
そして、非常に個人的なことなのですが、タスカジを始めて良かったと思うことが、もう一つあります。それはシングルになっても生活ができる!ということです。
私はタスカジの仕事を始めたことで、経済的に自立することができ、結婚生活に終止符を打つことができました。この決断は、自分の人生を誠実に生きることへつながりました。この仕事に巡り合えて本当に感謝しています。
■タスカジさんでの失敗談などがあれば教えてください
もちろんあります!!炊飯器の蓋が開かなくなってしまった事件……。お米を炊こうとパタンと蓋を閉めたら最後、蓋が開かなくなりました。なんと、内蓋をつけ忘れてしまったのです。依頼者様がそのことに気づき、修理センターに問い合わせされたものの、米と水が入っている状態で郵送は受け付けられないと言われ、再度すぐに依頼者様のお宅へ伺い、修理センターまで炊飯器をそのままの状態で持ち込みました。
当初、炊飯器を弁償するのに6万円ほどかかると言われましたが、幸いにも3千円ほどの作業料のみで、無事に炊飯器も元通りになりました。今回は事なきを得ましたが、依頼者様との信頼関係において、失敗にどれだけ迅速に対応できるかも大事な要素だと、この経験から学びました。
その後、炊飯器のスイッチを入れる前には、『指差し確認!』が私の中のルーティンになりました。みなさんも内蓋にはくれぐれも気をつけてくださいね。
■今後に向けての目標は何ですか?
ずばり、タスカジさんの稼働件数、月40件が目標です!平日の5日間に2枠依頼をいただくと10件×4週でそんな計算になります。私が伺うことで生活がラクになる方が増えていくと思うと、実現が楽しみですし、徐々に現実化しています。その他、SNSでの投稿や某雑誌での紹介がキッカケになって、マギーブイヨンへレシピの提供やプロモーションのお手伝いもすることができました。元々は、母が愛用していたマギーブイヨンですが、私もグラタンなどを作るときに母の味を再現したくて、依頼者様のお宅でもよく使っています。
このように、今後も自分が良いと思うものを発信することで、企業とのコラボができるといいな、そう考えています。
■タスカジさんになりたい人へ向けてメッセージをお願いします
パートをしたいと考えている人にはおすすめですね!パートに比べてはるかに時給もいいですし、自分の時間に合わせて仕事ができますから。これまで自宅でしていた家事が報酬に変わります。
そして何より、依頼者様に喜んでもらえることが一番嬉しいことなので、それを経験してもらいたいなと思います。「あれをまた作って欲しい」とリクエストいただけると、益々やりがいも感じますね!
おわりに
タスカジさんとして活動する以外にも、ママヘルプの仕事を続けているのは自分にとって癒しの時間になるから、とおりとさんは言います。新生児という貴重な時間を共有できる喜びが、おりとさんの原動力の一つだそうです。何でも引き受けてくれ、何とかなるよ〜を体現しているおりとさんに、癒されるママがたくさんいることもとてもよくわかりました。シングルになったことで、ますます人生を謳歌している姿が清々しいです!
おりとさんのプロフィールページ
https://taskaji.jp/user/profile/18758
マギーブイヨン・写真提供:photo by ふたば?2020
ライター:aki