タスカジアンバサダーとは、家事のプロフェッショナルとして家事がクリエイティブであることを自ら体現し、“タスカジさん”という働き方を、世の中に発信する役割も担うタスカジさんです。今回は、料理・作り置き部門の第一期アンバサダーである【たーちゃんさん】にお話を聞きました。
■どんなキッカケでタスカジさんになりましたか?
2015年の暮れにタスカジさん募集のポスティングチラシを受け取ったことがきっかけです。掃除が得意な友人と「こんな仕事があるんだね、おもしろそうだね!」なんて話していました。
すると、偶然にもその翌週にもまた同じチラシが入っていたんですよ。これには何だかご縁を感じましたね。そんな流れでオフィスへ面接に行きました。
ちなみに仕事のデビューは2016年2月でしたが、当時は小料理屋も営んでいたこともあり、当初のうちは1日おきに1枠のみの依頼を受けていました。その後はコンスタントに依頼も受けるようになり、翌年には作り置きの本を出版、テレビの取材を受け始めたのもこの頃でしたね。
■タスカジさんをしていて良かったと思うことはなんですか?
「たーちゃん専用のマスターキー」そう言って、新築マンションの鍵を手渡されたことがありました。これが一番嬉しかったことですね。
タスカジを始めた当初から通っている定期の依頼者様で、いつも留守中に作業をしていました。新築のマンションへ引っ越しされることが決まり、引っ越しとともにピカピカの鍵を渡されたときは、本当に感慨深かったですね。
■タスカジさんでの失敗談などがあれば教えてください
まさに、さきほど話したマスターキーにもうひとつ忘れられないエピソードがあります。その日もいつも通りにマンションへ伺ったのですが、現場までたどり着いて、青ざめました。なんと預かっている鍵を自宅に忘れてきてしまったのです。
この状況に、頭の中が真っ白になりました。それでも気持ちを落ち着かせて、依頼者様にまず連絡を取りました。しかし、仕事中のため自宅へは戻れないと言われました。当然ですよね。
けれども、とっさに思いついたのが、その後に伺う予定だった依頼者様と作業の順番を入れ替えるという案でした。ありがたいことに、両方の依頼者様に了承をいただき、無事になんとか乗り切ることができました。
時間を変えることを了承してくれた依頼者様はもちろんのこと、こちらのミスで鍵を忘れてきたのに「気にしないでください、誰にだってあること。」と優しい言葉までかけてもらえたこと……。
完全にこちらのミスだったので、責められても仕方のない場面でしたが、依頼者様との良好な関係性を築いてきたことの証のように感じ、このときのことを思い出すだけで胸が熱くなります。
■今後に向けての目標は何ですか?
これからも日々学習、そして研究をし続け、料理の腕前が上がるように努力を続けたいと思っています。そして、私個人の成長だけではなく、タスカジのサービスの社会的意義を高め、価値を深めていけるようなそんな活動もしていきたいと思っています。
One for all, All for one.
ひとりはみんなのために、みんなはひとつの目的のために……こんな精神が目標です!数年後のタスカジがどんな成長を遂げているのか、自分自身もどれだけ進化しているのか、今から楽しみです。
■タスカジさんになりたい人へ向けてメッセージをお願いします
タスカジさんとして働くと、自分の家庭ではあまりに日常過ぎて感謝してもらえないようなことでも、心から喜んでもらえます。小料理屋をしていたときには、不特定多数のお客様のために作っていましたが、タスカジの『この家族のため』と顔の見える距離感が、モチベーションを高めてくれます。
家族の成長を間近で見られることも醍醐味ですね。ハイハイしていたころから知っている子が、「たーちゃん!!」と名前で呼んでくれるようになったり、成長していく姿をそばで見られることも喜ばしいことです。
そして、何より私が作ったごはんを食べてここまで成長したのかと思うと、本当にやりがいのある仕事だと思いますね。家族が増えたような気持ちになれます!これまでにはない新しい関係性の仕事、そして働き方なんじゃないかと思いますよ。
おわりに
『さつまいものカリカリ』とひそかに呼ばれている、たーちゃんさんの人気メニューがあるそうです。マッチ棒ほどの細さにカットしたさつまいもを素揚げするだけ。そう簡単に言いますが、揚げすぎても焦がしてしまいそうだし、その揚げどきが難しそう……。
そんな見極めも、今までの経験がなせる技であり、だからこその人気メニューなのでしょうね。今の自分に甘んじることなく、さらに成長していこうとするたーちゃんさん。私も背筋が伸びました。
たーちゃんさんのプロフィールページ
https://taskaji.jp/user/profile/4355
ライター名:aki