洗濯機から出るイヤな臭いは、放置すると、どんどん強くなるだけでなく、衣類やタオルにも移ってしまう怖れがあります。実は洗濯機が臭う原因はひとつではありません。対策を打つ場合、原因の見極めが必要になりますよ。そこで今回は、洗濯機の臭いの主な原因と、それに合わせた対策法をご紹介します。
■洗濯機の臭いの原因その1 洗濯物の入れっぱなし
洗濯機をかけるずいぶんと前から、洗濯物をどんどん洗濯機に放り込んでいませんか?
洗濯物が洗濯機の中に入れっ放しの状態が、長く続けば続くほど、雑菌が繁殖します。洗濯物に付着した水分や皮脂、汗などが、雑菌たちの格好の栄養源になるからです。しかも密閉状態で湿気がこもりやすい洗濯機の中は、雑菌が繁殖するのにもってこいの環境にあります。
さあ洗濯しようと、洗濯機のフタを開けたとたんに、生臭い臭いがした場合は、ほぼ間違いなく洗濯物の入れっぱなしが原因で、雑菌が猛烈に繁殖してしまったと考えられます。
対策
洗濯物は、洗濯機をかける直前に入れるようにしましょう。洗濯物を入れる前まで洗濯機のフタは閉めずに開けっ放しで風通しをよくしておくのも効果的です。
■洗濯機の臭いの原因その2 洗濯槽が汚れている
常に洗剤を入れて洗濯機を回しているのだから、洗濯槽は汚れない、なんて思っていたら大間違いです。
洗濯槽はカビが繁殖しやすく、お掃除を怠っていると、洗濯槽に付着した洗剤の溶け残りや水滴、皮脂汚れなどを栄養源として、爆発的に増殖してしまいます。特にトラム式の洗濯機の場合は、少量の水で洗える分、洗剤や皮脂汚れが、洗濯槽に付着しやすくなるので要注意です。
洗濯機の臭い対策
市販の洗濯槽クリーナー(酸素系漂白剤)などを使用して、洗濯槽をお掃除して、原因となっているカビや雑菌を一掃しましょう。
■洗濯機の臭いの原因その4 ? 洗剤の使い過ぎ
意外な盲点といえそうですが、香料が含まれる洗剤や柔軟剤を、必要以上に使いすぎてしまった場合、雑菌やカビなどの臭いと混じって、何ともいえない不快な臭いを発生する場合があります。
また、多めに入れた方が汚れ落ちが良くなるような気がしてついつい多目に入れすぎてしまうと、溶け残りが生じやすく、それらを栄養源に雑菌やカビも繁殖しやすくなるので、その点も要注意です。
対策
洗剤や柔軟剤の使用量を守って使いましょう。最初から無香料の洗剤や柔軟剤を使うのも対策としては有効です。
■洗濯機の臭いの原因その3 排水口の汚れ
排水口の排水トラップの部分は、洗濯機から排出される洗剤のカス、髪の毛、ゴミやホコリ、糸くずなどの汚れが溜まりやすいです。洗濯のたびに、これらの汚れがどんどん蓄積され、ヌルヌルの状態になっていきます。これらの蓄積された汚れから臭いが発生し、その臭いが上がってきて、洗濯機が臭う場合もあるようです
対策
排水トラップ(排水口のフタを外すと出てくる水のたまった部分)の掃除をして、溜まっている汚れを取り除きましょう。その後、排水トラップに水と重曹とクエン酸を入れて、10分程度放置したあと、洗面器2〜3杯分の水を流しておくとさらに効果的です。
おわりに
こまめに洗濯しているのにタオルや衣類から嫌な臭いがする場合は、すでにもう洗濯機の臭いが移ってしまっているのかもしれません。原因を見極めて、一刻も早い対策の実践をおすすめします。