洗濯洗剤には様々な種類があり、それぞれの種類によって洗浄力に違いがあり、使い方も異なっています。洗濯の際に、洗剤の選び方を間違えると、汚れ落ちが悪くなるだけなく、衣類を傷める心配も。そこで今回は、それぞれの洗濯洗剤の特長を最大限に活かすべく用途に合わせた選び方をご紹介します。
?■最低限揃えたい洗濯洗剤は3タイプ
洗濯洗剤は、各取扱いメーカーによって、液性、形状、配合成分、用途、必要なすすぎの回数などによって非常に細かく種類分けされています。しかし、大まかには、弱アルカリ性タイプと中性タイプに大別されます。さらに、弱アルカリ性タイプの洗濯洗剤は、液体と粉末の2種類に分かれます。
弱アルカリ性の液体洗剤、弱アルカリ性の粉末洗剤、中性洗剤の3タイプを最低限揃えておけば、ほぼすべての用途をカバーすることができます。あとは用途に合わせて、この3タイプの洗剤をうまく使い分けさえすれば、それでOKです。
■弱アルカリ性の液体洗剤について
普段着の洗濯に加え、部分洗い、つけ置き洗いなど、幅広い用途に使うことができます。いきます。そのため、各メーカーのラインアップも豊富です。液体洗剤は、さらに、配合成分によって細かく種類が分けられています。
ワイシャツやシーツなどの白さを際立たせたい場合は、蛍光剤入りのものを選びましょう。ただ、生成りや薄い色合いの衣類には適さないため、蛍光剤が入っていないものとの使い分けが必要になります。
柔らかく仕上げたい場合は、柔軟剤入りが、すすぎの回数を減らしたい場合はすすぎ1回でOKのもの、黄ばみをとりたい場合は漂白剤入りが、それぞれ適しています。室内干しが多い場合は、抗菌作用や防臭作用に優れた「部屋干し用」を選べば安心です。
合成界面活性剤が配合されていないものは、敏感肌の方や赤ちゃんのいるご家庭に適しています。
■弱アルカリ性の粉末洗剤について
液体よりも洗浄力が強いという特長があるため、汚れをしっかりと落としたい場合に適しています。普段着洗いのサブとして用意しておくと便利です。ただ、溶け残りが生じやすいので、使用する場合は、あらかじめ洗剤をよく溶かしてから、衣類を投入することがポイントです。水よりも40℃程度のお湯を使うと溶けやすいです。
洗剤の量も規定量を守る必要があり、多すぎても少なすぎて汚れ落ちや仕上がりに問題が生じやすいです。
■中性タイプの洗濯洗剤について
弱アルカリ性に比べると、洗浄力は落ちますが、色落ちしにくく、衣類に優しいため、ウールやシルクなどのおしゃれ着洗いに適しています。市販されているおしゃれ着用洗濯洗剤は、すべて中性タイプです。
それぞれのメーカーによって、柔軟剤や香料、抗菌成分、繊維を保護する成分など、配合成分の内容が異なっているため、表示を確認して、最もマッチしていると思える物を選ぶようにしましょう。
■おわりに
これ一つさえあれば、すべての用途をカバーできるという洗濯洗剤は、残念ながら存在しません。そのため、どうしても、それぞれの特長をよく理解したうえで、各ご家庭の用途によって適切に使い分けることが大切になるようです。