洗濯機で洗っているのに嫌なにおいがする、きちんと乾燥できない、黒っぽい汚れが衣類に付く、そんな状態になったことはありませんか?実はこれらの洗濯機の不調は、洗濯機の故障ではなく、掃除することで改善されます。洗濯機にはドラム式と縦型のタイプとありますが、同じ掃除方法で良いのでしょうか?今回はドラム式洗濯機の正しい掃除方法をご紹介します。
■洗濯槽の掃除 酸素系漂白剤
洗濯槽の裏側には実は汚れが溜まっていることが多いのをご存知ですか?内側はピカピカで綺麗に見えていても、洗濯槽の裏側はデコボコしていて汚れが溜まりやすく、汚れはこびり付いているので簡単には剥がれません。
洗濯をした後に衣類に黒い汚れが付いていたら、それは洗濯槽の裏側に付いた汚れです。湿度の高い洗濯機はカビも生えやすいです。この汚れとカビが嫌な臭いを発生させる原因です。
この頑固な汚れを落とすには、酸素系漂白剤を使うと効果的です。酸素系漂白剤はドラッグストアやホームセンターにも売っています。洗濯機に40℃以上のお湯を、ドアを開けてもこぼれないギリギリまで入れます。
そこに酸素系漂白剤を入れ、一番長い「洗い」の時間で洗濯機を回します。お湯10lに対して100グラムが目安です。浸け置きコースがあれば浸け置きコースで回しましょう。
まだ脱水はしないでください。洗いが終わるころには洗濯槽の裏側の汚れが浮き出てきています。浮いてきた汚れはネットを使ってすくい取ります。
汚れが残っているまま流すと、排水溝が詰まる原因や、衣類にその汚れが付いてしまうので、しっかり取り除きます。汚れを取ったら「すすぎ→脱水」を2回行います。ここでも汚れを残さない為にすすぎを繰り返します。
最後に排水フィルターを掃除して完了です。
■洗濯槽の掃除 塩素系漂白剤
酸素系漂白剤を使っての掃除は汚れが綺麗に取れておすすめですが、ドラム式の洗濯機の中には向いていないタイプもあります。それは運転中にドアを開けられないタイプです。酸素系漂白剤を使うと浮いてきた汚れをすくい取る必要があります。
ですがドアを開けられず、汚れもすくい取れないと、汚れの塊が洗濯槽に残ったままになります。これでは意味がありませんよね。そこで使うのが塩素系の漂白剤です。
まず50℃位のお湯を溜めます。量は酸素系漂白剤の時と同じようにこぼれないギリギリの量です。
そこに塩素系漂白剤を入れ、洗濯機を回し、洗い→すすぎ→脱水を行うだけで完了です。なかには塩素系漂白剤の使用を禁止している洗濯機もあるので、取り扱い説明書などで確認してください。
■乾燥フィルターとパッキンの掃除
ドラム式の洗濯機は乾燥洗濯機が多いので、乾燥機能もあります。乾燥させてもなかなか乾かない場合は、フィルターのお手入れをしてみましょう。取り外しできるものが多いので、取り扱い説明書で確認してフィルターを外します。掃除機で埃を吸い取り、それでも取れなければ水洗いします。きちんと乾かして元に戻せば完了です。
フィルターが汚れているときちんと乾燥できない上に、乾かす時間が余計にかかるので電気代もかかります。フィルターのエラー表示が出る前に、できれば乾燥機能を使う度に掃除しましょう。ドアと本体の間にあるパッキンにも埃が溜まりやすいので、フィルターと一緒に掃除すると良いですよ。
狭い場所ですが、指にタオルなどを巻き付けて、パッキンのすき間に指を入れると簡単に埃が取れます。
■洗剤の投入口の掃除
忘れてはいけないのが洗剤の投入口の掃除です。ケースごと外れる場合は外して洗いましょう。石鹸カスが付くのでヌルヌルした汚れで落としにくいですが、使い古しの歯ブラシを使うと細かいところまで洗えます。汚れが頑固な時は、お湯に浸けて洗うとよく落ちますよ。放っておくとカビが生えてしまいます。洗濯する度に目にする場所なので、汚れが気になったら定期的に洗いましょう。
■おわりに
いかがでしたか?ドラム式洗濯機は乾燥機能が付いているタイプも多いので、その分縦型の洗濯機よりも掃除するパーツが多いです。でも価格が高めのドラム式洗濯機ですから、大事に使いたいですよね。
汚れをそのままにしておくと故障の原因にもなりまし、掃除も大変になってきます。汚れが少ないうちに、こまめに掃除して綺麗な状態を保つことで、洗濯機の寿命も長持ちしますよ。