サラダ、煮物、炒め物、揚げ物と、玉ねぎは、あらゆる料理に使用できるため、大変に重宝する野菜ですよね。そんな玉ねぎですが、長期保存が可能とはいえ、保存方法に問題があると傷みやすいので要注意です。そこで今回は、玉ねぎの正しい保存方法をご紹介します。
■丸ごとの玉ねぎの正しい保存方法
丸ごとの玉ねぎを冷蔵庫の野菜室に保存されている方も少なからずいらっしゃることでしょう。確かに野菜室は、その名が示す通り、多くの野菜の保存に適しています。
しかし、玉ねぎは例外で、湿度が高めに設定されてある野菜室は、湿気に弱い玉ねぎにとっては不向きな環境です。保存できないわけではありませんが、湿度が高い分傷みやすいことだけは確かです。やむを得ず野菜室で保存する場合は、新聞紙で包んでポリ袋に入れるなど湿気対策を行いましょう。
湿度も温度も低い冷蔵室に保存する分は、特に何の問題もありませんし、夏場の保存方法としては冷蔵保存が正しい保存方法になります。しかし、夏場以外は、なにかとかさばる丸ごとの玉ねぎを、わざわざ冷蔵室に保存しなくても、常温でも十分に長期保存が可能です。
常温で保存する場合は、風通しのよい冷暗所を選ぶことが重要なポイントになります。そのような場所を選び、玉ねぎを個別に、ネットやストッキングに入れて吊るしておきましょう。住宅事情などにより、個別に吊るすことができない場合は、個別に新聞紙で包み、カゴや段ボールに入れる方法でもOKです。
ただし、新たまねぎとサラダによく使用される紫たまねぎは、常温保存ができず、風味も落ちやすいたえ、冷蔵庫に保存し、2〜3日以内に食べきるようにしましょう。
■切った玉ねぎの正しい保存方法
半分に切るなどして、残った玉ねぎは、ラップして密閉袋意入れて冷蔵保存するという方法が正しい保存方法になります。ただし、切り口から傷みが進むため、2〜3日で使い切ることが望ましいです。
スライスした玉ねぎは、密閉袋に入れ空気をしっかり抜いて保存しましょう。密閉袋の代わり密閉容器を使用してもOKです。スライスした玉ねぎは、切り口が増える分、さらに傷みやすいので、可能な限り早めに使い切りましょう。使い切れない場合は、冷凍保存しておくと安心です。
■時短のためには冷凍保存しておくと便利
玉ねぎのスライスやみじん切りは、生のものを使用するよりも冷凍したものを使用したほうが、火の通りが早くなりますし、調味料などのしみ込みもよくなります。これは冷凍により玉ねぎの細胞壁が破壊されるためです。
手早く料理を作りたい場合に大変に便利なので、あらかじめスライスやみじん切りし、小分けにして冷凍保存しておくという方法は、おすすめです。
また、よく炒めてから冷凍するという保存方法も、うま味や甘味がアップした状態で、すぐに使えるので、カレーやグラタンなどに重宝しますよ。
おわりに
玉ねぎは、正しい方法で保存すれば、常温でも1か月〜2か月程度は十分に保存可能です。玉ねぎを冷凍する場合は、保存期間は、1か月程度が一応の目安となります。いつでもベストな状態の玉ねぎを使用できるように、正しい方法で保存しましょう。
ライター:sion