照明の寿命というと、電球や蛍光灯の寿命のことをイメージされる方は多いのではないでしょうか?実は、照明器具本体にも、寿命が存在します。寿命が来ても交換せずに使い続けていると、経年劣化により思わぬ事故を招く怖れもあるので注意が必要です。そこで今回は、照明器具の寿命と買い替え時期の目安についてご紹介します。
■照明器具本体にも寿命があります。
照明器具は、電球や蛍光灯を交換すれば、いつまでも使えると思っている方もたくさんいらっしゃるようです。しかし、照明器具本体にも寿命が存在します。 通常、照明器具は、見た目に全く異常がなくても、長く使用すればするほど、内部の劣化が進行します。特に安定器と呼ばれる照明器具の心臓部分は、設置後およそ8年〜10年で寿命を迎えることになるようです。
ただし、照明器具を設置している場所の温度や湿度、点灯持続時間、取扱い方法、お手入れの有無などによって、さらに寿命が縮む場合もあります。特に、安定器に使用されている絶縁物は、温度の影響を受けやすく、最高使用温度である8〜10℃を超えると寿命が半減するようです。
電球や蛍光灯が問題なく点灯していても、寿命の目安となる時期を過ぎた照明器具は、安全のために点検を行なうか、新しい照明器具の買い替えを検討する必要があります。
■照明器具の買い替え時期の目安
照明器具の買い替え時期は、設置後10年が一応の目安とされています。ちなみに、これは、電気用品安全法・技術基準第1項の規定に基づいた、適正交換時期に該当するようです。 照明器具には、製造年月日が記載されている銘板が付けられているので、その銘版を確認することで、照明器具の買い替え時期の目安となる適性交換時期を知ることができます。
適性交換時期が過ぎている場合は、速やかに点検を依頼するか、買い替えを検討してみましょう。
■こんな状態があるときは速やかに買い替えを!
寿命が来ている来ていないにかかわらず、お使いの照明器具が以下のような項目にあてはまる場合は、安全のために使用をやめ、点検してもらうか、新しい照明器具の買い替えを検討しましょう。
1.スイッチを入れた時に点灯しないことがある
2.本体、プラグ、コードを動かすと点滅状態になる
3.プラグ、コードが熱い
4.点灯中焦げ臭い
5.点灯中にブレーカーが落ちる
6.コートやソケット、配線部分に変形やひび割れがある
7.スイッチを入れてもなかなか点灯しない
8.照明器具のカバー、パネルなどが変色、変形している
9.器具の取り付け部分にゆるみやがたつきがある
10.点灯中に点滅が頻繁に起こる
11.ランプの端が黒ずんでいる
このほかにも、何か気になることがあれば、念のために、使用を中止し、点検を依頼された方が安心です。
おわりに
照明の寿命と買い替え時期の目安についてご紹介しました。照明器具本体の寿命については、意外と無頓着なことが多いので、これを機に、安全のために、お使いのすべての照明器具の寿命を把握しておきましょう。
ライター:ライター:sion