ほぼ毎日のように床掃除しているのに、またすぐにたまってしまうほこりを見て、一体どこから出てくるんだろうと、不思議に思ったことはありませんか?実は、床掃除しても、またすぐにほこりがたまってしまうのは、静電気のしわざだったのです。今回は、この静電気に着目した床掃除のとっておきの方法をご紹介します。
■まずは、ほこりの正体を知ろう!
知っているようで意外と知らないのがほこりの正体。じつは、ほこりの正体は繊維に、様々な汚れ(砂や土、皮膚のかけら、ふけ、垢、花粉、ペットの毛、ダニやカビ菌など)が絡み合ったものなのです。
家の中は、繊維であふれているといっても過言ではない環境です。衣類やクッション、カーテン、カーペット、布団などの布製品をはじめ、ティシュペーパー、雑誌類、新聞紙などの紙製品もすべて繊維でできています。
細かな繊維は、目に見えませんが、空気中に浮遊しているのです。そして、いくつかの繊維同士が絡まったり。様々な汚れがくっついたりして、目に見えるほこりとなって床にたまっていきます。
■床掃除してもすぐにほこりがたまる理由
モップや掃除機で、床掃除をしてほこりをきれいに取り除いても、また、すぐにほこりがたまってしまうのはいったいなぜなのでしょうか?
それは、床掃除で、どんなに完璧に床のほこりを取り除いても、床にあるほこりを取り除くだけでは不十分だからです。
空気中に浮遊している繊維は、壁やドア、テレビやパソコンなどにくっついてしまいます。くっつける役目を果たしているのが、何をかくそう静電気です。実は、ほこりは、静電気にくっつきやすいという性質を持っています。この性質により、テレビやパソコンなどの静電気を発しやすい箇所にほこりがつきやすいですし、風によるちょっとした摩擦で生じた静電気により壁やドアなどにもつきやすいのです。
それらのほこりは、しだいに大きくなって、そのうちに床に落ちることになります。また風の届かない床のすみっこは、風が止まってしまう場所のため、ほこりが動けずにどんどんたまることになります。
この静電気の発生を極力を防ぐことで、ほこりそのものを大幅に減らすことができるのです。
■そこで登場するのが柔軟剤
柔軟剤には、衣類をふんわりと軟らかく仕上げる働きに加え、静電気を防ぐ働きもあります。柔軟剤のこの働きを、床掃除にうまく利用しない手はないというわけで、柔軟剤は、まさに床掃除の鍵を握っているといえるでしょう。
柔軟剤を使った床掃除の方法は以下の通りです。
スプレー容器に水道水と柔軟剤を入れてまぜ柔軟剤のスプレーを作ります。分量は各柔軟剤の説明書に記載されている分量に従いましょう。それを、床掃除の際に、さっと床にスプレーしてあとは乾いた雑巾(モップでも可)で拭いていくだけです。同様にテレビやパソコン、壁やドアにもスプレーして乾いた雑巾で拭き取っておきましょう。
その後、掃除機をかける。モップがけするなどの、通常通りの床掃除を行うだけで、ほこりのたまるのを大幅に減らすことができますよ。
おわりに
残念ながら、この方法による床掃除でも、ほこりを完全になくすことはできません。しかし、柔軟剤で静電気を防ぐことで、床掃除の頻度を減らせ、お掃除そのものもうんと楽になることだけは、ほぼ間違いありませんよ。ぜひ一度お試しあれ!