8月に実施された「タスカジさんフェス」では和田社長より、タスカジの2019年度のテーマ「家庭からはじまるSDGs」が発表されました。2015年に国連サミットで採択された「SDG(エスディージーズ)」を、タスカジならではのアプローチで家庭レベルに落とし込み、発展させていこうとする働きかけです。「SDGs」とは?タスカジさんだからこそできるSDGsとは?SDGsをテーマに作られた「使いきりレシピ」と併せてお伝えします。
■タスカジ今期の目標「家庭からはじまるSDGs」とは?
「家庭からはじまるSDGs」は今年8月27日に開催された「タスカジさんフェス2019」にて、タスカジの今期スタートのテーマとして和田社長が参加者のタスカジさんに向けを発表されました。まずは、その内容をご紹介いたします。
和田社長:
「SDGs(エスディージーズ)」とは「持続可能な開発目標」のことです。
国連サミットで、世界でこういう事を推進していこう!と決まったテーマになります。
どういうことかというと…
地球の資源ってやっぱり限りがありますよね。なのに、その限りある資源をいままで通り使い放題になってしまうと、いつか枯渇してしまう。そこから「すべての人々にとって、この地球でちゃんと生存していけるように、持続可能な未来を築くための世界目標を、まずは作っていかないとダメだ」ということで決まったものになります。
日本の政府もしっかりとやっていきます!という方針で、国の政策にも入っています。
実際に目標を見てみると「貧困を無くしていこう、飢餓をゼロにしよう、すべての人に健康と福祉を」などの内容で、掲げてあることは、意外に普通にやるべきことですよね。
いままでは「やるべき、やるべき」と言っても実際にはやってなかったところを、しっかりと意識して、日々の生活を送っていこう、企業活動を行っていこう、そこにコミット(コミット:責任を持って引き受ける、目標達成に対して責任を持つ)していこうという流れができつつあります。
例えば、ドリンクのストローをプラスチックから紙に変えていこうという動きも、余りがちな食材を、きっちり使ってフードロスを無くし、効率良く食物を使っていこう試みも含まれます。
一言でいうと「エコだよね」とか「エシカルだよね」(エシカル:「倫理的な」という意味を持つ形容詞で、近年は「環境保全、社会への配慮」といったニュアンスで捉えられることが多い)ということや「地球にとっていいことしていこうね」という取り組みです。
そしてそれらを「今までよりもコミットしていこう!」というものになります。
私たちタスカジも「家庭からはじまるSDGs」という姿勢で取り組んでいこうと思います。
例えば、
お料理だったら「効率的に食材を使い切る」
お掃除だったら「必要以上に洗剤を使い過ぎないようにする」
整理収納なら「リサイクルに回せるものは、ちゃんとリサイクルに回していく」なども挙げられると思います。
そういう「基本だけど大事なこと」をしっかりと実践し、タスカジさん達が家庭でこの取り組みを日々きちんと行っていくことによって「こういう日々の取り組みで地球全体がうまく回っていくんだよ」ということに貢献できると思っています。
タスカジさんの皆さんは今後ぜひ、このような事も念頭に置いてお仕事に励んでいただければと思います。
先日(8月23日)タスカジが携わった「使いきりレシピ」の本が発売されました。
冷蔵庫の中に余りがちな食材を使って、どうやってロスなく効率的に使い切るか、エコを心がけた生活をどうやって送っていくかということに訴求した本になります。
この本も活用しながら、私たちのテーマ「家庭からはじまるSDGs」を推進していきたいと思っています。
タスカジアンバサダー11人の知恵が詰まった本になりますので、ぜひご覧いただけたらと思います!
『予約が取れないカリスマ家政婦が教える「使いきり」レシピ』(宝島社)
定価:880円(税抜)
■「SDGs」をさらに詳しく調べると…
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称で、日本語にすると「持続可能な開発目標」になります。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ(アジェンダ:取り組むべき検討課題)」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール(長期的目標)・169のターゲット(短期的目標)から構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。日常生活の中では「持続可能」も「開発目標」も少しイメージしがたいですが、実際に発信された開発目標を見ていくと、実は「日常生活に関わりのある事ばかり」だという事に驚かされます。
□SDGsの17の目標
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- ?人や国の不平等をなくそう
- ?住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- ?気候変動に具体的な対策を
- 海の豊さを守ろう
- 陸の豊さも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
これは「全ての国に適用される普遍的な目標」です。一部の個人や国というレベルではなく、誰にとっても「無縁ではない」ことばかりです。一人一人の行動がより大切になってきます。
■「家庭からはじまるSDGs」を主婦目線で、タスカジさん目線で…
和田社長のお話を受けて、国連サミット発信の「SDGs」が、少し縁遠いように感じていた最初の印象とは全く違い、実は主婦目線やタスカジさん目線で見た時に、取り組めることが日々の生活にあると気づかされます。
家庭の主婦なら、購入した野菜は傷めたくないし、洗剤も最後まで無駄なく使い切りたい。
そういう日常の思いとSDGsは実はとてもリンクするお話です。
地球を傷つけたくないし、地球の限りある資源は無駄なく大事に使いたい。
自分の家庭だけでなく、たくさんの方々の日常生活に寄り添い、力を発揮しているタスカジさんだからこそできる「家庭からはじまるSDGs」に取り組んでいきたいですね!
おわりに
タスカジさんフェスで「家庭からはじまるSDGs」を知ったしばらく後に、筆者はタスカジさんのakiさんが主宰する料理の「タスカジゼミ講師による秋の試作会」に参加し、他のタスカジさんと一緒に様々な料理を試作しました。すると、その場では、たくさんのSDGsが実施されていることに気づきました。
例えば、スーパーで材料の買い出しをした際のこと。購入後にエコバックに品物を詰めながら、白い食品トレーの上にラップで覆われたレンコンを入れるのに、Panさんは、ササっと白いトレーだけ外して、その場でリサイクル用の分別ボックスに入れていました。こうすると、エコバックの中でレンコンは場所も取らずに持ち帰ることができ、トレーも即リサイクル資源となりました。
akiさんは、一度調理で使用したアルミホイルを捨てずに、くるくるとボール型にして、シンクの臭みとりに再利用されていました。アルミホイルが発するイオンの働きで、嫌な臭いが抑えられるので、シンクの掃除に必要以上に洗剤を使うことがなく、環境に優しく、経済的でもあります。
筆者は、鶏料理をする際に余った皮を、小さな鍋に水と葱の(固くて食べづらく余りがちな)青い部分と一緒に煮てチキンブイヨンを作りました。そのブイヨンはスープやその他に活用できるので、化学調味料無添加の調理をしながら、食材をフル活用することもできます。
これらのことはそれぞれのタスカジさんが、日常生活やタスカジさんとしての仕事先で「当たり前」と思ってやっていることでしたが、その後は筆者も、他の方々がされていたことも真似して取り入れています。すぐに実践できる「家庭からはじまるSDGs」は、意識するだけでたくさん見つけられる!と、とても刺激を受けました。
Panさん https://taskaji.jp/user/profile/2968
akiさん https://taskaji.jp/user/profile/31294
ライター:ふたば