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春の味覚をとことん知ろう『知られざるたけのこの秘密と豆知識』

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たけのこを食べるのは日本人と中国人だけ?!


京都や鎌倉、のような古都や日本庭園でよく見かける「竹」
そのため竹は日本が原産と思っている方も多いのではないでしょうか?

竹や笹類全体の原産地は南西アジアからヨーロッパにかけてと言われていますが、たけのこは中国が原産なんです。

たけのこにも種類があり、一般的なのは肉質が柔らかい孟宗竹の若芽。竹の節の輪が1本で新しい竹は粉で少し白っぽく見えます。

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日本料理と相性抜群なたけのこの栄養価

たけのこはカリウムをたっぷり含み、体内の余計なナトリウムを排出させるのに役立ちます。高血圧の予防になり、血管の老化を防ぐことに役立ちます。

日本料理はどうしても塩分を摂り過ぎになる傾向が強いので、こうした塩の害を打ち消す野菜は積極的に摂りたいものです。

また、アミノ酸もたっぷり含んでいます。旨味成分であるグルタミン酸や疲労回復に役立つアスパラギン酸も入っています。

たけのこを切ったときに出る白い粉を溶いたようなもの、これも実はアミノ酸の一つ、チロシンです。澱粉が結びついたことで白くなります。

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一本のたけのこを様々に味わうコツ

根元・・・硬いので、天ぷらやフライに
真ん中・・・煮物やたけのこご飯、田楽などの焼き物やグラタンに
穂先・・・柔らかいので、椀だねや和え物、サラダに
姫皮・・・椀だね、酢の物、和え物

姫皮は、生のたけのこを丸ごとゆでた時しか食べられないため、スーパーで売られている水煮にはない部分。たけのこの先端部分で香りが強く、柔らかいのが特徴です。

竹をみるだけで、なんのたけのこかわかると通勤・通学・おさんぽルートにある竹を見るのがちょっぴり楽しくなりますね。

今までなんとなく気になってたけど知らなかった「白い粉」のコト、食べ方のコツなど食事の会話でのネタの一つになるのかな、なんて思います。
食べるだけでなく、日常を通してまだまだ続く春の味覚をお楽しみください。

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文・写真/影山奈々恵

プロフィール

食未来リンク 副代表
影山奈々恵

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管理栄養士×フォトグラファーとして幅広く活動。
保育園で活きた食育や給食・おやつを通して「なんでも食べる子ども」を育んでいるだけでなく、生産者と消費者の架け橋となる食未来リンクの副代表を務め、様々な食に関わることや音楽家による演奏会にて、「ありのまま」や「日常」の大切にし、その瞬間を切り撮る。

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