年に1度ぐらいの頻度で行われる特別な掃除ですが、皆さんは年末の「大掃除」としてまとめてされていませんか? 実は掃除する箇所によって、適した季節があるのです。今回は、季節別におすすめする掃除について、お伝えいたします。
■春・秋におすすめの掃除
春と秋は過ごしやすい気候で、お掃除にはするにはとても適した季節です。春には新学期や新生活などライフスタイルにも変化、秋には衣替えなどがあり、それに伴い収納内の物の移動も起こります。
春・秋におすすめは、収納の掃除や、室外に出るお掃除です。
1.収納の中の掃除
春・秋は新学期や衣替えなど、様々な理由で収納の移動が増えます。その際、一緒に収納内のお掃除もしましょう。埃取りなどで埃を払い、酷い場合は掃除機で取り除きます。もし汚れが酷い場合は、水拭きをし、乾拭きをしてから収納を元に戻すといいでしょう。
2.ベランダの床・排水溝の掃除
春・秋は過ごしやすい気候の為、室外の清掃にはうってつけの季節。
特に、梅雨や台風の時期の前に、ベランダの排水溝の掃除をしておくことで、雨で流されたゴミが排水溝に詰まるのを予防できます。 ベランダの床を水を流した後、デッキブラシなどで汚れをこすり落とし、再度水を流します。排水溝は、使い捨てのビニール手袋などでゴミを取り除き、そのまま手袋をひっくり返してゴミを入れると手も汚れません。
3.窓掃除
窓掃除も室外に出る為、春・秋にはおすすめの掃除です。夏は気温が高すぎ、冬は寒いので、是非この時期にお掃除しましょう。窓は特別な洗剤を使わなくても、水拭きをしてから乾いたタオルで乾拭きをするだけで、とてもきれいになります。
4.カビ取り
梅雨に入る前、もしくは梅雨の時期に、徹底的にカビ取りをしましょう。湿度が上がり、カビが繁殖しやすくなる為です。梅雨の時期のカビ取りは、高い湿度の為カビの胞子が舞わず、効率的にカビを取り除くことが出来ます。 お風呂のカビ取りは天井もしておかないと、上からカビの胞子が落ち、新たなカビを発生させてしまいます。クイックルワイパーに取り付けた雑巾にカビ取り剤を塗り、しばらく置いてから水拭きすればOKです。
5.家具裏やブラインドなどのホコリ取り
雨の日、もしくは梅雨や秋雨の時期は湿度が高い為、チリやほこりなどの小さなゴミが舞いにくく、ホコリ取りの掃除に適しています。日ごろ動かさない家具の裏や、高い場所、ブラインドなどのホコリを徹底的に取り除きましょう。チリや埃を餌とする、ダニの発生を抑えることも出来ます。
■夏におすすめの掃除
夏は気温が高い為、水で濡れても乾きやすく、油汚れが緩み落としやすくなります。それら季節の特徴を利用した掃除がおすすめです。
1.カーテン洗い
夏は、気温が高くすぐに水分が乾く為、カーテンを洗うのに適しています。カーテンを洗濯した後、カーテンレールに吊るしておきましょう。洗濯の際についた皺も、濡れたカーテンの重みで伸びます。洗濯する際は、洗濯表示のご確認も忘れずに。
2.布団やぬいぐるみなどのダニ退治
布団やぬいぐるみは、ダニが潜んでいる可能性があります。この時期に徹底的に退治しましょう。その方法は天気の良い日に、布団やぬいぐるみなどを車中に入れておくだけ。ダニは50℃の熱で20〜30分で死滅する為、炎天下の中50℃以上に達する車内であれば、ダニを死滅させることが出来ます。黒いゴミ袋に入れると、さらに効果的です。
3.キッチンの換気扇掃除
油汚れは、気温が高いと緩んで取り除きやすくなります。その為、油で汚れたキッチンの換気扇掃除は夏が適しています。冬は油が固まり、どれだけ洗剤を付けても中々汚れが取れません。
換気扇を外し、お湯を入れたゴミ袋に重曹をいれ、1時間程換気扇の部品をつけ置きします。その後、スポンジや古歯ブラシなどで汚れを取り除けば綺麗になります。
■冬におすすめの掃除
冬は気温が低い為、寒さを利用した掃除がおすすめです。
1.冷蔵庫内の掃除
気温が低いため、取り出した食品が傷みにくいという理由で、冷蔵庫内の掃除がおすすめです。もし室内の温度が高い場合は、取り出した食品を保冷バックなどに入れてベランダなどに出してもいいでしょう。
冷蔵庫内の掃除には、セスキやアルコール除菌の洗剤がおすすめです。食品を扱う場所でも安心して使う事が出来、二度拭きも必要ありません。
■おわりに
年末に行う「大掃除」ですが、12月の寒い時期は掃除に適していませんし、忙しく時間的ゆとりもありません。掃除を効率的にそして効果的に行うためには、季節に適したお掃除をすることが大切です。これらを意識し、大掃除にまとめてするのではなく、1年間のお掃除プランを作ることをおすすめいたします。
ライター:めぐりずむ