暖かなポカポカ陽気の季節が近づいてきました。しかしながら春の訪れとともに花粉症の人にはとても辛いシーズンの始まりでもあります。この辛い時期を少しでも快適に過ごすには日頃のひと工夫と掃除の仕方にポイントがあります!そこで、効果的な花粉対策ができるおすすめ方法をご紹介します。
■花粉対策には侵入防止と掃除手順がカギ
薬の飲用、マスクやメガネの着用、空気清浄機のフル稼働など、花粉対策は様々ありますが、それでも花粉症の症状に悩まされている人は多いですね。そこでおすすめしたいのが、花粉の侵入を出来る限り防ぐこと、掃除手順の工夫の2つの方法です。
■花粉の侵入を出来る限り防ぐ
毎日掃除ができない日もありますから、花粉の侵入防止は意識して努めたい作業です。主な原因とその対策をご紹介します。
1.外出先で衣服につく
花粉が引っかかりやすいウールやフリースなどの毛羽立った衣服はなるべく避け、ナイロンやポリエステルなどの花粉を落としやすいツルツルした素材を選びます。また、外出先から戻った時は玄関手前で衣服を十分にはたき、上着や帽子はなるべく玄関先で脱ぎます。玄関に空気清浄機を設置したり、衣服用の粘着クリーナーで取り除くのもおすすめです。
2.洗濯物につく
できる限り避けたいのが洗濯物の外干しです。なるべく部屋干しをおすすめしますが、外干しにする場合は、比較的花粉の飛散が少ない夜間に干し、朝になったら十分によくはたき室内に取り込むと花粉の付着量が少なくなります。
3.窓を開けた時に入る
1日に1回は窓を開け放ち部屋の空気を入れ替えたいですが、換気は花粉が最も飛散すると言われている午前11時〜15時頃までの時間帯を避け、夜間や早朝にするのがおすすめです。その際、窓は全開ではなく、窓の1/4〜1/5程度を開けて換気すると花粉の入る量を抑えられます。但し、強風の日は開けない方が懸命です。
4.換気扇にはフィルターを付ける。
24時間換気のマンションもありますが、換気扇や換気口にはなるべくフィルターを付けて外からの花粉の侵入を防ぎます。
■花粉時期は拭き掃除からスタート
家に入った花粉は人の動きが落ち着くと次第に床に落ちてきますが、最初に掃除機がけをするのは逆効果です。掃除機の移動や排気の風でさらに花粉が舞い上がり、掃除機がけが終わった頃にまた床に落ちてきてしまいます。そこで、おすすめの掃除手順をご紹介します。
1.「棚」の拭き掃除
拭き掃除は棚の上などのホコリが積もっている所から始めます。ハンディワイパーなどのホコリ取りは余計に花粉をまき散らしてしまうので、水拭きが可能であれば少し水で湿らせたクロスなどでそっと拭き取ります。TV周りは静電気で付いている場合があるので忘れずにしておきたい所です。
2.「床」の拭き掃除
まず掃除機がけはNGで、先に「拭き取り」をします。フローリング用モップを使えば掃除の時に花粉を吸い込むことを防げます。水拭きが可能であれば少し湿らせてある方がしっかり拭き取れるので、雑巾又は拭き取りシートを使って拭き取ります。使い捨てられる拭き取りシートは掃除が手軽になりおすすめです。
3.ほうきの掃き掃除も要注意
特に、玄関のたたきはほうきで掃除する家が多いですが、掃除機がけと同様で花粉を蔓延させてしまうだけなので、ほうきを使った掃除は避けたい作業です。
4.最後に掃除機がけ
拭き取り後に掃除機がけをします。2.で拭き取れなかった小さなゴミやホコリを吸い取りますが、空気清浄機を使うとホコリの蔓延を防げます。カーペットや畳は目に沿ってゆっくり念入りに掃除機がけをします。掃除機内のゴミ捨ても要注意で、せっかく集めた花粉がホコリと共に蔓延してしまうので屋外で捨てるのがベストです。
■より効果的な掃除にするために
通常の掃除と違い花粉を意識した掃除なのですからしっかり花粉を取り除きたいですよね。そこで、より効果的にする3つのポイントをご紹介します。
1.花粉のたまりやすい場所は念入りに
玄関、リビング、クローゼット周り、脱衣所などの人の出入りが多い場所や、衣服を脱着する場所は花粉が溜まりやすいので掃除はマストです。
2.加湿器で花粉を落とす
掃除を始める1時間ほど前から加湿器を稼働し、室内に舞っている花粉を床に落としやすくします。
3.拭き掃除に柔軟剤を使う
柔軟剤を少し含ませた水分で拭き掃除をすると、静電気を防ぎホコリを寄せ付けない効果があります。
おわりに
おすすめの花粉時期の掃除方法はいかがでしたでしょうか。床に落ちた花粉を蔓延させない拭き掃除が花粉対策に欠かせない掃除ですが、拭き取りシートで簡単に済ませる日も設定し、このシーズンを気軽に乗り切ることもおすすめです。花粉症で辛い方は家族に掃除をお任せし、休養を優先してくださいね。
ライター名:初穂さん