熱中症予防など、夏場は特に水筒の出番が増える季節ですよね。ただ、水筒は、洗いにくい構造のため、洗い方に問題があると、汚れが十分に落としきれずに残ってしまうことに!その汚れをエサに、雑菌や黒カビが繁殖すると、大変に不衛生です。そこで今回は、清潔に使用するための水筒の正しい洗い方についてご紹介します。
■まずはやってはいけない水筒の洗い方について
1.水で軽くすすぐだけ
水筒を毎日使用する場合は、中身を軽く水洗いするだけで終わり、という方は意外と多いのではないでしょうか。しかし、その洗い方では、不十分で、汚れが落としきれずに残ってしまいます。
2.金属製のタワシを使ってゴシゴシ洗う
金属製のタワシを使って洗うと、水筒の内側にキズがつき、キズから雑菌が繁殖しやすくなります。単にキズがつくだけでなく、水筒の素材の成分が飲み物に溶け出す怖れも出てきます。同様の理由からスポンジを使う場合も、ゴシゴシと力を入れて洗うのは、控えましょう。
3.食洗機で洗う
これは絶対にやってはいけない洗い方になります。食洗機で洗うと、高温により水筒が多大なダメージを受け、変形したり、中の飲み物が漏れ出したりするリスクが生じます。
4.塩素系漂白剤を使用する
塩素系の漂白剤は、漂白作用が強いですが、水筒の内側をサビさせる怖れがあります。漂白剤する場合は、酸素系の漂白剤を使用しましょう。
■正しい水筒の洗い方
1.パッキンは取り外して毎回洗う
パッキンは、最も汚れがたまりやすく、雑菌やカビの温床になりやすい部分です。そのため、毎回取り外して洗う必要があります。
2.台所用中性洗剤を使用して優しく洗う
水筒のフタ、本体、パッキンは、すべて台所用中性洗剤を使用して洗います。本体の内側を洗う際は、柄の付いた水筒洗い用のスポンジを使用すると便利です。菜箸とスポンジで手作りしてもOKです。どちらを使用する場合も、力を入れずに優しく洗うことが大切になります。
3.水でよくすすぎ十分に乾かす
洗剤を使用した後は、水でよくすすいで洗剤分を完全に落とし切ります。本体の外側を乾いた布で水気をよく拭き取った後、逆さまにして、内側の水気をよく切り、完全に乾かしましょう。パッキンも、乾いた布で水気をよく拭き取ってから、よく乾かしましょう。
■定期的につけ置き洗いを
フタやパッキンは、容器に水と規定量の酸素系漂白剤を溶かし、30分程度つけおきします。あとは、水でよくすすぎ、十分に乾燥させておきます。
本体は、内側にぬるま湯と規定量の酸素系漂白剤を入れて、30分程度つけおきした後、水で、よくすすぎ、十分に乾燥させます。酸素系漂白剤の代わりに、クエン酸粉末を使用してつけおきすることも可能です。ぬるま湯を本体に入れ、ぬるま湯の量の2%程度の量を目安にクエン酸粉末を溶かして、3時間程度そのまま放置します。あとは、同じ要領で、すすぎと乾燥を行えばOKです。
おわりに
水筒の正しい洗い方についてご紹介しました。毎回となると、多少面倒に感じるかもしれません。しかし、安心して使用するために、ぜひ、正しい洗い方を続けていただければと思います。
ライター:sion